息子のまなざし
もうすぐカンヌ映画祭開幕ということもあり、ぽすれんの無料お試し第2回目では、昨年『ある子供』で二度目のパルム・ドールを受賞した、ダルデンヌ兄弟の『息子のまなざし』をレンタルしてゴールデンウィーク中に観ました。
ある日、職業訓練所で大工仕事を教えているオリヴィエのもとに、フランシスという少年が入所してくる。ある事件から、心を閉ざし、他人をうけいれなくなったオリヴィエと、自分という人間を受け入れて欲しいフランシス。ふたりの距離は次第に縮っていくのだが、互いの過去が明らかになった瞬間、衝撃と大きな問いがふたりを包む。
ダルデンヌ兄弟の作品は初めて観たのですけど、映画の作り方が実に上手いんです。自分の幼い息子を殺した少年を憎む気持ちと、自分が殺した子供の父親とは知らずに心を寄せる少年を許すべきか迷う心の葛藤を、少ないセリフと絶妙な間の取り方で見事に表現しています。説明過多のハリウッド産ヒューマンドラマに毒されている人は、一度この作品を観てほしいですね。
この映画が成り立つのは、主演のオリヴィエ・グルメの演技力によるところが大きいですよね。見た目はさえないオッサンだけど(失礼!)、この人のための映画と言っても過言でないほど見事に演じきっています。本作でカンヌ映画祭の主演男優賞を受賞したのも納得。
ほかの作品も観たくなって調べてみたら、本作はどのオンライン DVD レンタルでも扱いがあるのに、最初のパルム・ドール受賞作『ロゼッタ』は、なぜか TSUTAYA DISCAS でしか扱われていないんですよねぇ・・・。
息子のまなざし
ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ オリヴィエ・グルメ